親のストレスは子どもにぶつけられる。それを避ける方法とは?

●親のストレスは子どもにぶつけられる

子育ての最大のテーマの一つが親自身のストレス管理と感情コントロールです。
というのも、親のストレスは子どもにぶつけられるからです。

親が子どもに対して「 また片づけしてない。何度言ったらできるの。そんなことじゃダメでしょ」とか「もっとちゃんと勉強しなきゃダメでしょ。あなたのために言ってるのよ。なんなのその態度は!ちゃんと返事して、やることやりなさい!」などと感情的かつ否定的に叱ってしまうとき、その原因はどこにあるのでしょうか?

もちろん、子どもがやるべきことをやってない、ということも原因の一つではあります。
でも、実は、親自身が抱え込んだストレスも大きな原因の一つになっているのです。

仕事でトラブルが起きた、職場で上司にイヤミを言われた、旦那とけんかした、などによって抱え込んだストレスです。

はっきり言うと、後者の方がより大きいのではないかと思います。
なぜなら、子どもが同じことをしても、親が抱え込んでいるストレスが少ないときは笑って許せるからです。

●自分に合ったストレス解消法を持とう

親から感情的かつ否定的に叱られることが増えると、子どもは自分に自信がなくなります。
「ぼくってダメな子だな」「どうせ私なんかダメだよ。何をやってもダメだよ」と思うようになるのです。

同時に、「お母さんはぼくのこと嫌いなのかも」「「お父さんは私のこと大切に思ってないようだ。愛されてないのかも」と思うようになります。
つまり、親に対する愛情不足感が出てしまうのです。

このようなことにならないためには、親のストレス管理と感情コントロールが非常に大切です。
仕事の量が多すぎる場合は減らすことも必要です。
また、日ごろからストレスを上手に解消する工夫も必要です。

例えば次のようなことの中から自分に合うものを見つけましょう。

お風呂でのんびり、友達とおしゃべり、掃除で身体を動かす、昼寝、喫茶店でコーヒー、好きな音楽を聴く、趣味に没頭、ペットと遊ぶ、お笑いの番組やDVDを見る、映画を見る、カラオケで歌いまくる、ヨガ、ストレッチ、筋トレ、ジョギング、ウォーキング、スポーツ、マッサージ、河原で叫ぶ、スーパー銭湯……。

なんでもいいので自分に合ったストレス解消法を持つことが大切です。
これは、子どもの幸せのためにも絶対に必要です。

●子どもと離れることが大事

さて、 日ごろからストレス解消の工夫をしていても、それでも子どもと一緒にいてイライラしてくることもあります。
そのまま一緒にいれば、キレて叱りつけてしまいます。

そういうときは子どもと離れて深呼吸したり、仮眠したり、ストレッチで身体をほぐしたり……。
そして、気持ちが落ち着いたら戻りましょう。

ある雑誌の企画で話を聞いたお母さんは、別の部屋に行ってクッションを口に当てて「わあ~。わあ~。わあ~」とか「バカ、バカ。ムカつく、ムカつく」などと怒鳴りまくるそうです。
すると、スッキリして、また子どもに笑顔で向き合えるそうです。

枕やクッションをボカボカ叩きまくったり踏んづけたりするのも効果があります。
ある人は新聞紙を破りまくるとスッキリするそうです。

自分がその場を離れられないときは、子どもを避難させるといいでしょう。
「ちょっとあんた。お母さん今イライラしてるからここにいない方がいいよ。どこか別の部屋に行って遊んできて」と言って、避難警報を出すのです。
とにかく、そのまま一緒にいないで一度離れるのがお互いのためです。

●子どもと離れられないときどうするか?

でも、どうしても離れられないときもあります。
そういう時はどうしたらいいでしょうか?
まずイチオシしたいのは深呼吸です。

これはいつでもすぐできて、しかも抜群の効果があります。
ゆっくり大きく息を吸い始め、胸一杯に吸い込んだらゆっくり長く吐き出します。
一回やるだけでも気持ちが落ち着きます。
数回やればかなり落ち着きます。

その場でできる背伸びなどの簡単なストレッチも効果的です。
背伸びと同時にあくびもしてみましょう。
縮こまっていた身体がほぐれてリラックスできます。

または、無理矢理でいいので思い切り口角を上げて無理矢理スマイルをつくるのもオススメです。
無理にでもスマイルをしていると、脳が「あ、この人、今楽しいんだ。じゃあ、幸せホルモンを出さなくっちゃ」と勘違いして、実際にセロトニンという幸せホルモンの分泌量が増えるそうです。

幸せホルモンというニックネームの通り、セロトニンが増えると気持ちが安定して幸せな気持ちになってきます。

●子どもにぶつけなくなれば人間としてのレベルが上がる

自分のイライラを素直に表現して、発散させてしまうのも効果的です。

例えば、「あ~、イライラする。あ~、ムカムカする。なんでだろう。ごめんね、あなたのせいじゃないけど。何だか知らないけどムカムカする。あ~、ストレス、ストレス。ごめんね、あなたのせいじゃないけどね」などと言ってみるのです。

これは子どもに謝りながらやってください。
それでないと子どもが怖がります。
イライラ半分冗談半分で言ってみると、少しは発散することができます。

もちろんベストの方法ではありませんが、それでも「片づけしなきゃダメでしょ!」などと子どものせいにして叱るよりはるかにマシです。

その後で、あるお母さんは、「あ~、お母さん今イライラしてる。あ~、ムカムカする。ねえ、犬語でけんかごっこして発散しよう」と子どもに言うそうです。
そして、二人で「ウ~、ワン、ワン、ワン、ワン。ワオ~」と犬語で怒鳴りまくってケンカします。

私の知り合いのある漫画家のお母さんは、「バビブベボン。ボン、ボン、ボン」と意味不明な音声で怒鳴って発散していたそうです。

さて、いろいろな方法を書きましたが、自分のストレスを子どもにぶつけないように努力する親はとても立派です。
子どもにぶつけることがなくなれば、確実に親としてのレベルが上がったと言えます。

もっと言えば人間としてのレベルが上がったとも言えます。
なぜなら、このスキルは子育てだけでなく、その他のプライベートや仕事の上でも大いに活用できるからです。

子どもが相手だと親はつい甘えてしまって遠慮がなくなります。
その子どもに対してぶつけなくなれば、誰に対してもぶつけなくなります。
子どもが一番難しい相手であり、あなたの人間のレベルを測る物差しだと言っていいでしょう。

自分のストレスを他人にぶつけるのは実に愚かな行為です。
でも、実際にはほとんどの人がやってしまっています。
それをしなくなるということは、本当に大きな成長なのです。

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