子どもの”できない”は合理的な工夫で乗り越える

「うちの子、同じことを何度言われてもできない」と嘆いている方は多いと思います。
でも、口で叱るだけではできるようにはなりません。

大切なのは、合理的な工夫によってやりやすくしてあげることです。

たとえば、いつも歯を磨くのを忘れてしまうなら、お箸と一緒に歯ブラシを出しておきます。

それで磨けたら「このごろ自分で歯を磨けるね」とほめてあげます。
子どもは「うん、自分で磨ける」とうれしそうに答えるでしょう。

それを一週間続けたら、出すのをやめてみます。
それで磨けたら大いにほめ、磨けなくなったらまた出してあげればいいだけのことです。

片づけができないなら「○時○分から三分間お片づけタイム」と決めて、その時刻になったら音楽が流れるようにセットします。

お片づけタイムを毎日しっかり取れば、片づけのことで叱る必要はなくなります。

マイペースな子に時間を意識させるには模擬時計が効果的です。

たとえば毎朝七時十五分までに身支度を終わらせたいなら、画用紙にその時刻を指す時計の絵を描いて本物のアナログ時計の横に貼るのです。

二つ並んでいると、本物の時計の針がどんどん進んで残り時間が減っていくのが目に見えてわかります。

すると、子どもも自分でペース配分するようになります

これらはほんの一例です。
親が「問題は合理的な工夫で解決する」という姿勢でいれば、方法は見つかります。

もしやってみてうまくいかないときは、その子に合うように改善しましょう。

このような親の姿勢を見ていると、子どもにも同じ姿勢が身につき何事も自分で工夫するようになります。

これこそ親が贈る最高の教育であり、子どもの一生の宝です。

(本原稿は、共同通信の配信記事として2012年頃に各地の地方紙に掲載されたものです)

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