毎朝満面の笑顔で送り出して、親の愛を確信させよう

皆さんは、朝、お子さんをどのように学校へ送りだしていますか?
まさか、布団の中から行ってらっしゃいと言って送り出す方はいないと思いますが・・・

台所や食卓で食事や片付けをしながら行ってらっしゃいと言って送り出す方は、結構いらっしゃるのではないでしょうか?

または、自分の出勤のための準備や、お化粧をしながらという方もいらっしゃるかもしれません。

朝の忙しいときだからやむをえないとお考えかも知れませんが、あまり良いやり方ではありません。

一番良いのは、玄関で、または、門がある家の場合はその門のところで、行ってらっしゃいと言って送り出すことです。

その際は、満面の笑顔で送り出してやってください。
そして、できれば、子供の姿が見えなくなるまで見送ってやってください。

そうすれば、子供は時々振り返って手を振ったり、心の中でもう一度行って来ますと言ったりすることができます。
それがなんともうれしいものなのです。

子供は、こういうことの日々の積み重ねで親の愛情を確信することができるのです。
毎日このように送り出されている子は、親の愛への信頼が育ちます。

そういう子は、安心して、そして落ち着いて、学校でがんばることができます。
気持ちが満たされているので、友達にも親切にすることができるのです。

朝どのような心理状態で家を出たかということは、子供の一日の心理状態を決定付けます。

大人でも朝家を出るとき何かいやなことがあったりすると、かなりの間、気持ちの面で影響があるものです。

ましてや、子供においてはなおさらです。
学級担任として日々子供たちと接していると、それが本当によく分かります。

朝、家で怒られてきたという場合は、もうどうしようもありません。
朝から、暗くて悲しそうな顔で、沈み込んでいます。

勉強していても、上の空ですから、全然身に付きません。

こんな時に漢字の書き取りをさせれば、ひどい結果になります。
いつもの字と全然違う字になってしまうのです。

線には力が無くふにゃふにゃしていて、とげとげしていて、雑で、乱暴な字になります。
書いていても、ちっとも覚えません。

計算問題をやらせればミスが多くなりますし、テストをすればいつもよりできません。
少なくとも、午前中いっぱいはこういう状態が続きます。

怒られて家を出た日は、ただ学校にいったというだけのことで、勉強はほとんど何も身に付かない無駄な一日と思っていた方が良いでしょう。

それだけではなく、こういう日は友達ともめる確率も当然高くなります。
先生に怒られる確率も、また、当然高くなります。

皆さんのお子さんは、毎朝どのような状態で家を出ていますか?

(本原稿は、共同通信の配信記事として2012年頃に各地の地方紙に掲載されたものです)

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