笑顔とユーモアで子どもを幸せにしてあげよう

●大人が笑顔なら子どもは幸せ

子どもは、仏頂面でぶすっとしている大人が苦手です。
こういう親や先生のもとにいる子どもはかわいそうです。

子どもは弱い存在であり、それに比べて親や先生は圧倒的に強い存在です。
つまり権力者なのです。
その権力者がつまらなさそうに不機嫌な顔をしていると、子どもは不安に駆られます。

その反対に、笑顔の多い親や先生だと子どもは安心して過ごせます。
いつもにこにこしている親や先生なら、子どもはそれだけで幸せです。

大人と子どもの間だけでなく、大人同士でも同じです。
仏頂面の上司や同僚は不機嫌そうに見え、周りの人を緊張させ遠ざけます。

反対に、笑顔の多い人はみんなに好かれて、よい人間関係がつくれます。
それによって仕事も生活もうまく回ります。

●笑顔は自分のためでもある

このように、仏頂面か笑顔かによって人間関係はかなり違ってきます。
でも、それ以上に自分自身にとっても、仏頂面でいるか笑顔でいるかによって極めて大きな違いが生まれてきます。

というのも、仏頂面でいると実際につまらなくなってきて、笑顔でいると本当に明るく楽しい気持ちになってくるからです。
楽しいとき笑顔になるのは当たり前ですが、笑顔になることで楽しくなるということもあるのです。

●意識的に笑顔になる努力

ですから、日ごろから笑顔になるように意識的に努めるといいと思います。
例えば、別に楽しいことがないときでも、口角を上げて笑顔になるようにするのです。

また、洗顔のときなどに、鏡を見ながら顔の表情筋を鍛えるのも効果的です。
変顔をしたり、片目ずつつむってウィンクの練習をしたりするといいでしょう。
特に口角を上げる筋肉を鍛えましょう。

以前テレビのインタビュー番組で見たのですが、タレントのコロッケさんは鏡を見ながら顔の筋肉を鍛えるトレーニングを毎日しているそうです。
だから、彼は物まねはもちろん、笑顔が本当に素敵ですよね。

●毎日子どもを笑わせるお父さん

次に、笑顔と同時にユーモア精神も大切にして欲しいと思います。
あるお父さんは、毎日1回は子どもを笑わせるようにしているそうです。
理由は、子どもが大好きで子どもの笑顔がたくさん見たいからとのことです。

そのお父さんは、親父ギャグ、ダジャレ、変顔、タレントの物まね、おもしろダンス、替え歌、にらめっこ、などなど、いろいろな技やアイデアを考えて努力しています。

アイデアが何もないときは、子どもをくすぐるそうです。
たしかに、これならすぐでき
ます。親子でくすぐりっこをして笑うことで免疫力が強まった、という内容の番組を見たこともあります。

笑うことは心にも体にもよい影響があります。
笑うことでリラックスしてストレスが発散されたり、免疫力が高まったりします。
ラフター・ヨガという笑うことでヨガ心身を健康にするヨガも流行っています。

●叱るのではなくユーモアを交えて伝える

このお父さんは、子どもにやってほしいことを伝えるときも、ユーモアを交えて言うようにしているそうです。

例えば、子どもを起こすときには「10秒で起きたら天才。20秒なら凡才。30秒ならチンゲンサイ。チンゲンサイなら食べちゃう。用意、ドン。1,2,3……」とやるそうです。
すると、子どもは29秒ぐらいのところで笑いながら起きるそうです。

あるいは、「起きないとくすぐっちゃうよ」も効果的だそうです。
こういうやり方なら、楽しく起こすことができますね。

普通だったら、「どんどん起きなきゃダメだろ」などと叱ってしまいそうな場面です。
その結果、朝からお互いイヤな思いをしている親子が世間のあちこちにいます。

ところが、このお父さんは叱ってイヤな雰囲気にするどころか、楽しく笑い合うきっかけにしてしまうのですから大したものです。

こういう親なら子どもは本当に幸せです。
でも、このような親は少ないです。

●ユーモアは子どもへのリスペクトから

なぜ少ないのか考えてみましょう。
そもそもユーモアはサービス精神の表れであり、サービス精神は相手をリスペクトする気持ちがあってはじめて生まれてくるものです。

ですから、子どもをリスペクトできる大人だけが、子どもに対してユーモア精神を発揮できるのです。
でも、大半の大人は子どもをリスペクトしていません。

大半の大人は子どもを侮っています。
経験も知識もなく、未熟で愚かな存在ととらえています。
子どもが大人と対等のはずがなく、はるかに劣った存在と思っているのです。

でも、本当は子どもも一人の人間であることにかわりはないのです。

そして、宇宙の時空がどれくらい広大長久であったとしても、二度と存在することのない独自性・ユニークさを持っています。
さらに、これからどんどん成長していく無限の可能性を秘めています。

このように、子どももこの世に一人の人間として生まれてきた、その掛け替えのない存在価値において大人と全く対等です。
それを理解すれば、自ずとリスペクトが生まれてきます。

そうすれば、ユーモア精神を発揮して子どもを楽しませてあげたりたり、笑顔でつつんであげたりすることもできるようになります。

初出『月刊サインズ・オブ・ザ・タイムズ(福音社)2014年5月号』

カテゴリー: サインズ連載   パーマリンク

コメントは受け付けていません。