7歳までに学力アップ! 勉強ができる1年生にしてあげよう

出版社:学研教育出版、単行本:212ページ、発売:2011年11月22日

●私は小学校の教師として23年間教壇に立ってきましたが、教師になって18年目に初めて1年生を受け持ちました。

それまではご縁がなく、また受け持ちたいと思ったこともなかったのです。

でも、やってみるとこれほど面白い学年はないと気がつきました。
それで、その後は自ら1年生の担任に立候補するようになりました。

1年生の子どもたちは元気いっぱいでエネルギーに溢れています。
お茶目でかわいらしくて、しかも面白いことをいっぱいしてくれます。

特に入学したての頃は、みんな目がキラキラ輝いていてやる気満々です。

授業で各自のロッカーの位置を教えたり遊具の使い方を説明したりしていると、「先生いつ勉強するの?早く勉強したい」と言う子がたくさんいます。

「いつになったら宿題が出るの?早く宿題をやりたい」と言われたこともあります。

そして、リクエストに応えて簡単な宿題を出したら「やったー。宿題だ」と全員が大喜びしました。
ほかの学年では考えられないことです。

●でも、いつまでもこの牧歌的な状態が続くわけでもありません。
勉強が始まってしばらくすると、だんだん子どもたちの学力差が表面化してきます。
特に、夏休みが終わって次の学期が始まることになるとその差がはっきりしてきます。

自分の考えをぐいぐい書けてノート2ページくらいの文章をあっという間に書き上げてしまう子もいれば、まだ46この平仮名が全部マスターできていない子もいます。

12-7のような繰り下がりのある引き算がどんどん解ける子もいれば、5+3のような繰り上がりのない足し算に手間取る子もいます。

●こういったことはあまり知られていませんが、実際のことなのです。

私はこのような実態を見るに付け、いつも「入学前にほんのちょっとでも準備がしてあるといいのに」と思っていました。

幼稚園・保育園のころにちょっとした準備をしておけば、入学後の勉強がぐんと楽になり苦労しなくてすむのです。

それは、何も、1年生の勉強を入学前に教えて欲しいということではありません。
そこまでしなくても、ちょっとした準備をしておけばいいのです。

入学前から勉強を教え込むということでなく、生活や遊びの中で楽しみながら知的な刺激を与えるだけで勉強をする前の準備が自然にできるのです。

●それらの詳しい例は本文に譲りますが、例えばひらがなの積み木で遊んでおくだけでも小学校に入ってひらがなを勉強するときの習得率はかなり違ってきます。

大切なのは親子で楽しみながら、その子のペースに合わせて無理なく自然に進むことです。

親の中には、入学を直前に控えたころ急に焦りだして子どもに無理矢理教え込もうとする人もいます。

でも、これだと叱ることばかり増えて子どもは自信をなくします。
その結果、入学前から勉強が嫌いになってしまいます。

●そして、このことは勉強だけでなく、片づけ、整理整頓、、生活リズム、挨拶などの基本的な生活習慣についても言えることです。

こういった基本的な生活習慣は学力アップの土台になる非常に大切なものです。
これをおろそかにして、いわゆる勉強面だけ伸ばそうとしても無理というものです。

でも、これもまた一気に無理矢理できるようにしようとすると、叱ることばかり増えて子どもは自信をなくします。

ですから、生活面についても楽しみながらその子のペースに合わせて進める工夫が必要なのです。

このようなわけで、本書では勉強面とそれを支える生活面の両方で、無理なく自然に準備する方法を紹介していきます。

本書によって、親子ともども自信をもって入学できる子が増えることを願っています。
そして、小学校の生活が楽しくかつ充実したものになることを願っています。