「友達力」で決まる! 子供の「人間関係力」を育むために、親にしかできないこと

出版社:光文社、単行本:205ページ、発売:2007年3月23日

●友達力とは、友達との人間関係をうまく調節する力です。
これは、人が一生を生きていく上でとても大切なものです。
なぜなら、人の一生は人間関係の連続だからです。

子どもが成人して社会に出たとき、人間関係力の大切さがよく分かります。
いくら頭がよくて能力があっても、人間関係力がなければそれを生かすことはできません。
仕事は1人ではできないからです。

組織に属さず個人でやる部分が多い仕事でも、どこか大事なところで必ず人間関係は必要になるのです。

大人の仕事にとって人間関係力が大事であるように、子どもの学力向上にとっても人間関係力は大事です。

人間関係がうまくいっていないとき、子どもはそれが気になって勉強に集中できません。
人間関係がうまくいっているときは、安心して勉強に集中できるのです。

そして、授業中に安心して意見を発表し合ったり教え合ったりすることができます。
また、子ども同士で協力して調べたり実験したりすることもできます。

学力向上というと個人レベルの話のように思うかも知れませんが、実はそうではないのです。

●では、子どもの人間関係力を育てるために親はどうすればいいのでしょうか?
私は、この一番大事な部分について、本書の1章と2章でじっくり考えました。

その中で、「いじめない子」にする方法についても書いてあります。

この一番大事な部分を受けて、3章以降では人間関係力を付けるための具体的な方法をいろいろな角度から考えています。

というのも、抽象的なことばかりでは実際に子育て中の親たちの役に立つことができないからです。

そして、その中で問題を親たちだけに丸投げするのではなく、社会全体で取り組む必要性があることにも触れました。

子どもたちの人間関係力を育てるために、社会全体で真剣に取り組むべき時に来ているということを、ここでも強調しておきたいと思います。

いじめ問題で明らかになったように、子どもたちの人間関係力は今一番気がかりな問題の1つです。

●目次は次のようになっています。

1章 どんな子が友達に好かれるのか?
2章 思いやりのある子、いじめない子にするには?
3章 いじめられない子にするには?
4章 豊かな友達体験が友達力の源
5章 友達がいない子をどうする?
6章 「一人でいる力」と「友達といる力」のバランスが大切
7章 コミュニケーションの基本としての会話力
8章 簡単なロールプレイで友達力を伸ばせる

●読者のレビューです。

僕なんかは、「昔はよかったのに」とノスタルジーに浸り嘆くだけだけど、親野智可等さんは23年間公立小学校で教師をやっていただけあって、その時の体験、成功も失敗も含めて、に基づいていろいろとプラクティカルな処方箋を出してくれる。

前に読んだ本でも思ったが、親野智可等さんは現場で悩み、ひとつずつ問題を解決してきただけあって、一つの悟りに達していると思う。

それは諦観ではなくて、親と子が人間同士として相手を尊重して向き合う限り、必ず解決策はあるということだ。

その意味では、この本は子をもつ親が読んでも良いし、できの悪い部下をもつ上司が読んでもいい。

子も部下ももっていない大人が読んでも、「人間はどう生きて、どのように他人と関わったらwin-winになれるか」ということを教えてくれる。

だから、本を読める全ての大人に読んで欲しい。