「かしこい子」になるやわらか親力!

出版社:大和書房、単行本:186ページ、発売:2007年10月

●みなさんは、「親力」という言葉からどんなことをイメージしますか?

親は、子どものためにいろいろやってやらなければならない
親は、子どもの可能性を最大限伸ばしてやらなければならない
親は、子どもをしっかり教え導かなければならない
きちんとしつけをして、勉強もしっかりやらせなければならない

このようなイメージを持つ人が多いのではないでしょうか?
でも、親がこのような考えでやりすぎると、子どもの方はたまりません。
親の「こうしなければ」とか「こうでなければ」という思いが強くなり、それをどんどん子どもに押しつけるようになるからです。

●親力で一番大事なのは、こういうことではありません。
一番大事なのは、次のようなことです。

1,本当に子どもの立場になって
2,子どもの気持ちや実状を想像し
3,受容的共感的に理解すること

別の言い方をすれば、こうなります。
・子どものありのままを受け入れて肯定すること
・子どものありのままを許し愛すること
・子どものありのままに寄り添うこと
・子どもの心の安らぎを大事にし、親の愛情が実感できるようにしてやること

●子どもにとって、親の愛情を実感しつつ、受け入れられていることを実感しつつ、安らかな毎日を送ることはこの上もなく大切なことです。

それによって、子どもは心が満たされ、自分という存在に自信を持ち、自分を愛することができるのです。

それと同時に、自分を取り巻く世界や他者への根本的な信頼感を育むことができます。
他者への愛情、思いやり、優しさ、寛容さ、その他、もろもろのよきものを育むことができるのです。

自分と他者への根本的な信頼感がある人は、何事にも自信を持って積極的に取り組み、自分を思いきり表現し、その能力を十二分に伸ばしていくことができます。

そして、他者もそうすることを望み、それを手助けすることを喜びます。
自分が幸せに生き、他者にも幸せに生きてもらいたいと心から望みます。

●このように育てられた子は決して、自己中心的でわがままな人にはなれないのです。
自己中心的でわがままな人になるのは、その反対のやり方で育てられた場合です。
ここを多くの人たちが誤解しているようです。

湧き上がる泉は自ずから大地を潤し、花開いた薔薇は惜しみなく香りを分かちます。
それが泉の喜びであり、また薔薇の幸せなのです。
これが自然の道であり、人間においても全くそうなのです。

私は、みなさんがこの道に沿って進んでいかれることを願っています。
この本がそのためのヒントになれたら、これほどうれしいことはありません。

●読者のレビュー

ついつい大人と同じ様にわかると思い叱る事が多かった息子。
この本を読んでなるほど!子供の思考は大人とは違うんだ。

それで直ぐに次の行動に移れないんだ!など子供の考え方や動向がとても解りやすく書かれており、親ながら理解できていなかった子供の生態を解るようになりました。

読んでからは、なろほどこう考えているからだな…と子供の行動が理解できる様になり叱る回数が減り言い方も変わりました。

すると、子供も前より良く理解してくれ お利口さんになった様に思います。親野先生の本、本当に素敵です。
読んで損はありませんでした。

●読者のレビュー

筆者の本を読むと、子育てや、子どもの教育に対する肩の力が抜ける。

自分は、とても子どもを甘やかしていて、まったく厳しく接することなく、一人娘を可愛がりまくっている。

そう甘く接することに何故かわからないが罪悪感があるのが日本の社会だけど、この本を読むと、小さいときはそれでいいのだと思わせてくれる。

そうして娘が築き上げた親や家庭への信頼感と良好な関係(そう望むが)、それを基礎としてできあがる他者への優しさや、基本的な信頼が、最も大切なのだとこの本は教えてくれる。

筆者の主張と、トーンはいつも一定なのだが、本を読むたびに発見があり、とてもためになる。

自分の子どもなのだが、自分と一体化することなく、大切なひとつの人格として丁寧に丁寧に育てて行こうと考えさせられる。

子どもがいる人は、読んで見て欲しい。
きっと子どもに対しても、自分に対しても優しい気持ちになれると思う。