子どもを叱りつけるのは自分のストレスの発散に過ぎない

●「子どものために叱る」というウソ

親は子どもにとって圧倒的な権力者です。
ほとんどの親はその立場に甘えてやりたい放題です。
子どもを感情的に叱りつけたり、ときには叩いたりけったりなどの暴力も平気です。
そして、そのときの言い訳が、「子どものため。しつけのため」というものです。

でも、本当はこれはただの言い訳です。
本当は、仕事がうまくいかない、時間に追われている、上司に叱られた、夫とケンカした、体調がよくない、疲れている、などの様々なストレスが原因になっていることが多いのです。

その証拠に、子どもが同じことをしても、ストレスが少ないときは笑って許すことができます。

●「子どものため。しつけのため」という錦の御旗

ストレスは常に弱いところにはけ口を求めます。
親にとっては子どもです。
そして、このはけ口にはとてもすばらしい言い訳があります。
それが「子どものため。しつけのため」です。
これが親にとっての錦の御旗です。

このような心の深い部分のメカニズムについて、ほとんどの人は無自覚です。
権力者である親は、こういうことに気づいていることが大切です。
気づいていれば自然にブレーキがかかります。

●その瞬間に気づくことが大切

気づいていないと、無自覚のままイライラや怒りに飲み込まれ、衝動的に子どもを叱りつけたり叩いたりしてしまいます。
そして、子どもにさんざんひどいことをしてしまってから、ハッと我に返ります。
それから大いに悔やむことになります。

それまで何日間も子どもをかわいがったりほめたりしてきたのに、すべて台無しです。
親子関係がよくなりつつあったのにすべて台無しです。
自分が積んだ積み木を自分で崩してしまったのです。

これほど虚しいことはありません。
虚しいだけでなく、子どもには大きな害毒です。
こういうことにならないようにしてください。

そのためには、今度子どもを叱りつけそうになったら、その瞬間に「私は自分のストレスをぶつけようとしているのだ!」と気づいてください。

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