子どもに恐怖心を与えてしまう、絶対やってはいけない叱り方

大人同士でも高い所から話されると威圧を感じる

私は若いころ、ある会社で本のセールスマンをやっていたことがあります。
民家や事業所に飛び込みで入って、料理の本、美術全集、文学全集、民俗の本などを売り歩く仕事です。

そのとき、社長に教えられたのが、お客さんと話をするときは必ず相手と目の高さを合わせるということです。

お客さんが座っていてセールスマンが立っているという状態だと、セールスマンの方が目の位置が高くなります。

すると、お客さんは見下ろされて威圧されているように感じます。
これでは心を開いて話を聞く気にはなれませんし、会話も弾みません。
当然、本を買おうという気にはなれないわけです。

立ったまま大声で叱れば、子どもには恐怖心しか残らない

大人同士でもこうですから、子どもと話をする場合は、さらに気をつける必要があります。
というのも、お互いが普通に立っている状態でも目の高さがかなり違ってくるからです。

ましてや、子どもが座っていて大人が立っている状態だと、大人は圧倒的に高い所から話すことになります。
これだと、子どもは大人を非常に威圧的に感じます。

おまけに、人間の顔は下から見上げると鼻の穴が大きく見えたりして、ちょっとこわい感じになるそうです。

ですから、大人が立ったまま子どもを大きな声で叱るなどという状況だと、もう子どもの中にはもう恐怖心しか残りません。

大人が感情的に叱るほど、子どもは心理的なバリアを張る

つまり、子どもの心の中は「こわい」という気持ちでいっぱいなのです。
すると、子どもは自分を守るために、心理的なバリアを張るようになります。
外からの攻撃をシャットアウトして自分を守ろうとするのです。

大人が感情的に叱れば叱るほどバリアは強くなり、中身が届かなくなります。
意味のある言葉としてではなく、大きな音としてしか認識できなくなるのです。

「何度言ったらわかるの!○¥△@□*#$○¥△@□*#$○¥△@□*#$……」という感じです。

目の高さを合わせて穏やかに言って聞かせよう

ですから、普段から子どもと話をするときは、大人が座って目の高さを合わせるように心がけましょう。

しつけ的なことで子どもに話をするときも、目の高さを合わせましょう。
そして、静かで穏やかな話し方で、子どもの心に届くように言って聞かせることが大事です。

「これこれこうだから、これはよくないよ。これからは○○しようね。」という感じです。
これなら、子どもも安心できるので心を開いて聞いてくれます。
それではじめて、大人が伝えたいことも伝わるというものです。