ホワイトボードとマグネットプレートで子どもが自立する

子どもが生まれたときの感動を、いつの間にか忘れて

東京都内に在住のWさんは小学2年生の男の子Y太郎君のお母さんです。
旦那さんと結婚したのは20代前半でしたが、子どもがなかなかできませんでした。

Y太郎君がお腹に宿ったのは30才の時で、それがわかったときはうれしくて思わず涙がこぼれたそうです。

Y太郎君が生まれて産声を聞いたとき、そして初めて胸に抱いたとき、本当に感動して言葉も出なかったそうです。

ところが、その感動もいつしか忘れ去り、だんだんY太郎君を叱ることが増えていました。
特に小学校に入学してからは、ガミガミ叱ることが増えてしまいました。

「ママ、ぼくのこと好き?」と聞かれて

Wさん「やるべきことをやってくれないと、ついて叱ってしまっていました。本当は叱りたくないんですけど…」

親野「なるほど。その気持ちはよくわかります」

Wさん「ある日、親野先生が書かれたものをネットニュースで見て、ハッとしました」

親野「どんな内容ですか?」

Wさん「毎日ガミガミ叱るっていると、子どもは自分が愛されていないのではないかと思い始める…と書かれていました。実はそれについて心当たりがあって、最近子どもが妙によそよそしいというか、前のように素直に甘えてこなくなったように思っていました。そして、『ママ、ぼくのこと好き?』とか聞いてくることが度々あったのです」

親野「それは気になりますね」

Wさん「そう言われてハッとしました。『これは何とかしなくちゃ』と思って、先生のブログを読みまくったら、『叱らなくても済む工夫が大事』とか『カード式でやることを見える化』とかが出ていて、『これだ』と思い立ちました」

ホワイトボードとマグネットプレートでひと工夫

それでWさんは、自分なりの工夫で、Y太郎君がやりやすいように見える化をすることにしました。
いろいろ試したそうですが、今はホワイトボードとマグネットプレートを使う方法に落ち着いているそうです。

そのやり方は極めてシンプルです。

  1. ホワイトボードを縦に置き、その真ん中にビニルテープを貼り、左と右に分ける
  2. マグネットプレートを切り取って長方形の「やることカード」をたくさんつくる
  3. カードは横書きで、帰宅後から寝るまでにやるべきことを書く
  4. やる順番で、カードをホワイトボードの左側に貼る
  5. やったらカードを右に移す

「やることカード」に書くものとは?

「うがい・手洗い」「靴下を洗濯機に入れる」「ランドセルの中身を箱に出す」「お便りをママの席に置く」「給食袋を出す」「宿題の準備をする」「宿題」「片づけ」「明日の準備」「予定帳をママに渡す」「食べたら歯を磨く」「お風呂」「胡蝶蘭に水やり」「明日の服を出す」「うがい」

やる順番に貼るので、一番上は「うがい・手洗い」で一番下が「うがい」です。
つまり、寝る前にもうがいをして寝るわけです。
最近、口腔ケアの重要さが指摘されているのでとてもいいことですね。

1日が終わって寝るときは、カードはすべて右側に移っています。
ですから、次の日は右から左に移すようになります。

カードが残っているとすっきりしない

Wさん「これがあると、やるべきことがはっきりわかってとてもいいです。まだやってないカードが残っていると、Y太郎もどうしても目についてすっきりしないみたいで、ぶつぶつ言いながらやり始めます。そういうときは、めちゃほめしてます」

親野「やはり、見える化の効果は大きいですね。見える化してないとやらなくても平気でいられるのですが…」

Wさん「最近、『お風呂の前に縄跳びをやる』と言って、自分で『縄跳び』というカードを作って追加しました。クラスにライバルがいて負けたくないそうです」

わが子の実情に合わせてひと工夫を

Wさんのお話を聞いて、私もうれしかったです。
みなさんも、わが家のわが子に合わせてひと工夫してみてください。

日ごろ叱っていることがある場合、親のほうで何らかの具体的な工夫をしないと、ずっとそのまま叱り続けることになります。

決して高望みすることなく、わが子の実情に合わせて工夫することが大事です。

カード式については下記もご覧ください。

ママノート
親野智可等の「今日から叱らないママ」第6回
新聞を玄関ポストからリビングに運ぶには?

ママノート
親野智可等の子どもを伸ばす親の習慣 第9回
やることを見える化すると叱らなくても済む。〜カードで生活習慣の見える化〜