上の子が下の子を叩いた! 正論より共感で

兄弟ゲンカでお兄ちゃんが弟を叩いてしまったとき、どうしたらいいでしょうか?こういうときは、一緒に話を聞くとまたケンカになるので、別々に話を聞いてあげてください。

お兄ちゃんに「どうしたの?」と聞けば、「だって、あいつが玩具取ってきたんだもん」などと言うでしょう。それを聞いて、たいていの親は「玩具取られたら叩いていいの?ダメなものはダメだよ」と叱ると思います。

でも、このように正論を一方的に押しつけるだけでは、子どもの心には届きません。親が自己満足するだけで、子どもの心や行動をかえることはできないのです。

ここは、まず子どもの話を共感的に聞いてあげることが大切です。「そうなんだ。玩具取られたんだ」「そうだよ。いつもそうだよ」「それは困るねえ」「オレが遊び出すと取りに来てぜんぜん遊べない」「せいせい遊べないんだね」。

途中で遮ったりお説教を始めたりしないで、とにかく共感的にたっぷり聞いてあげましょう。すると、お兄ちゃんは自分の言いたいことを全部言えて持ちがすっきりします。そして、「お母さん・お父さんは自分の気持ちをわかってくれた」と感じて、親への信頼感が高まります。

そこで、はじめて「じゃあ、弟はどう思ってるかな?」と聞いてみます。すると、「叩かれてイヤだったと思う。弟もやりたかったと思う」と答えます。そこで、「弟の気持ちをわかってあげられて偉いね」とほめます。

次に、「じゃあ、どうすればよかったと思う?」とか「これからどうする?」などと聞いて考えさせます。すると、「オレお兄ちゃんだから、今度から先にやらせてあげる」などと答えます。そこで、またほめます。

このように進めると、子どもは「本当にそうしよう」という気持ちになれます。同じように、弟の話も共感的に聞いて、それから考えさせます。

とにかく、トラブル解決で大事な第一歩は徹底的な共感です。ノウハウとしてだけでなく、心から共感してあげてください。なぜなら、誰にもそれぞれの立場やこだわりというものがあり、言い分があるからです。本当にその立場に立って理解すれば、やむを得ないことが多いからです。

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