子どもを幸せ体質にしてあげれば将来も幸せになる

千葉県のあるお母さんは、長男に中学受験をさせたいと考え、この夏休みは猛勉強させようと張り切っていました。でも、本人は一向にエンジンがかからず、お母さんは毎日叱りつけながら勉強させています。

大阪のあるお父さんは、子どものだらしがないのを直そうと決意し、「出したら片づける」「やるべきことを先にやる」「字をていねいに書く」の3つについて、毎日口うるさく叱っています。そして、「出しっぱなしの玩具は庭に捨てる」「雑な字は全部消して書き直し」と宣言して実行しています。

このように、毎日叱り続けて、子どもを不幸せにしている親たちがたくさんいます。そして、その心の中にあるのは「この子の将来のために今のうちに…」という思いです。

これは、本人たちは意識していないと思いますが、子どもの将来の幸せのためには、今の毎日は不幸せでよいと考えているということです。私はこういう考え方は根本的に間違っていると思います。

というのも、毎日叱られている子は、「自分はいつも叱られてばかりだ。本当に自分はダメだな。何をやってもうまくいかない。お父さんもお母さんもぼくのことをダメな子だと思ってる。ぼくのこと嫌いなんだろうな。毎日つまらないな」といった思いでいっぱいになり、これがその子の基本的な自己認識になってしまうからです。

こうなってしまうと、いつまで経っても幸せになれません。不幸せが身について不幸せ体質になってしまうのですから、幸せになれるはずがありません。

子どもには、ぜひ次のような自己認識が持てるようにしてあげて欲しいと思います。「自分はけっこういい感じだ。お父さんもお母さんもぼくのことをほめて認めてくれる。大切に思ってくれているんだ。うれしいな。元気が出てくるな。あれもやってみたいな。これもやってみたい。ぼくは絶対できるよ。ああ、毎日楽しいな」。

言い換えると、幸せ体質にしてあげるということです。子どものときの一日一日が幸せなら、その延長線上で自然に将来も幸せになります。というわけで、将来の幸せのために今を犠牲にするという発想の子育てはやめて、子どもの今の一日一日を幸せにしてあげてください。

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