言葉の順番が大事。まず始めに何を言うか?

例えば、あなたが夕飯の支度を終えたとき、子どもが遊びに夢中でテーブルの上が粘土で散らかり放題だったとします。そのとき、あなたは何と言うでしょうか?

こういうとき、いきなり「これじゃ食べられないでしょ」と叱ってしまう人が多いと思います。でも、これだと言われた方は心が閉じて素直に聞く気になれません。常にこういう言葉を浴びせていると親子関係がまずくなります。それに、子どもは親を真似するので、自分が不快なときすぐに相手をとがめて怒り出すようになってしまうかも知れません。

そこで、いきなりとがめるのではなく、まず始めに「いっぱい遊んだね。これ何を作ったの。そうなんだ。よく考えたね」とほめてあげましょう。すると、子どもはうれしくなって心が開きます。その後で、「じゃあ、片づけよう」と言えば喜んでやってくれます。

このように、言葉の順番が大事です。まず始めにとがめると、相手の心は閉じてしまいます。ですから、ほめる、共感する、感謝する、などを始めにもってきましょう。

子どもの書き取りを見たら、いきなり「この字は違うでしょ。書き直しなさい」ではなく、まずはうまく書けている字をいくつか見つけてほめます。直させたい字があるときは、その後で「じゃあ、これとこれだけ直そう」と言えば、喜んでやってくれます。

子どもの玄関掃除を見たときは、「隅にゴミが残ってる。ちゃんと掃かなきゃダメじゃん」ではなく、まずは「いつもありがとう。助かるよ」とねぎらいましょう。その後で、「ついでにその隅のゴミも取っておいて」と言えば喜んでやってくれます。

「疲れた。お風呂入りたくない」に対して、「入らなきゃダメでしょ」ではなく、まずは「疲れちゃったね。今日はたくさん歩いたからね。そのまま寝たいよね」と共感しましょう。そして、しばらく頃合いを見計らってから「そうは言っても汗も出たから、ちょこっと入ってみよう」と促します。

「ママ、聞いて聞いて」に対して、「今、手が離せないでしょ。待ってなさい」ではなく、「すごいね。よくできたね」とひとまず受け入れてから、「これだけやっちゃうから、後で詳しく教えてね」と言ってあげましょう。

子どもの帰りが遅くなったときは、「何やってたの!」ではなく、「ああ、無事に帰ってきてくれた。よかった、よかった」と言ってから、理由を聞きましょう。

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