比べることで子育てが苦しくなる。比べない工夫をしよう

親はみんな無意識のうちに子どもを比べています。比べると常に隣の芝生は青く見え、わが子の至らなさが目につきます。行動が遅い、挨拶ができない、走るのが遅い、勉強ができない、などなど切りがありません。

「うちの子、○○ができるようになった」と喜んでいたのに、比べ始めた瞬間からそれが「遅い」とか「まだ不十分だ」などと感じるようになります。比べることで、子育てから喜びが消え苦しみが生まれます。

一番よくないのは、それを子どもに言ってしまうことです。「○○ちゃんは□□ができるのに、なんであなたはできないの」。親は発破をかけるために言うのでしょうが、子どもには辛い言葉です。

これが続くと、子どもは自分に自信が持てなくなります。「どうせ自分はダメだ」という気持ちが支配的になり、何事にもやる気を失います。大人でも、他の同僚と比べて叱られたらやる気を失いますよね。

いつも特定の子と比べられる場合は、その相手を恨むようになります。気をつけて欲しいのが兄弟姉妹で比べることです。これは兄弟姉妹の仲を悪くします。

この”比べる病”から抜け出すために、「もう比べない」と決意してください。他と比べるのではなく、その子自身のささやかな成長を喜んであげましょう。親が喜んであげなくて一体誰が喜んでくれるのでしょう?

そして、これからは、自分が比べている瞬間に気づくようにしましょう。「あっ、今、比べてる」と気がつくと、自然にブレーキがかかるようになります。そして、自分がどういうときに比べているかという傾向がわかってきます。たいていの場合、親である自分の思い通りにいかなくて、イライラしているときに比べているのです。

「百人百様」「促成栽培より大器晩成」「どの子もオリジナルペース」と書いた紙を目につく所に貼っておくのもいいでしょう。あるお母さんは、「みんなちがって、みんないい」のフレーズで有名な金子みすゞの「わたしと小鳥とすずと」という詩をスマホにメモしてあって、ときどき声に出して読むそうです。

また、『世界に一つだけの花』という曲を聴いたり、一緒に歌ったりしているそうです。親子で歌えばさらに楽しいでしょうね。

前の記事 | 目次 | 次の記事